かつてないほど“過酷で、血の通った”ガンダム――
それが『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』です。
火星に取り残された少年たちが、自らの居場所と生きる意味を求めて立ち上がる本作は、
「ガンダムシリーズ」でも屈指の衝撃と余韻を残す作品として高く評価されています。
少年兵、格差社会、搾取と革命、家族の絆。
そして、背中を預けあう仲間たちとともに“戦場”を駆ける重厚なモビルスーツ戦。
そのすべてが、視聴者の心に突き刺さる物語となっています。
本記事では、TVアニメ本編はもちろん、
外伝『鉄血のオルフェンズ 月鋼(げっこう)』や小説・コミックなどの関連メディア展開を
一気にまとめてご紹介します。
はじめて本作に触れる方も、見返したい方も、
“鉄華団”の足跡をたどるガイドとして、ぜひ最後までご覧ください。
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1. 作品概要と世界観
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は、2015年に放送が開始されたTVアニメ作品で、全50話にわたって2期構成で展開されました。
物語は「宇宙世紀」とは異なる世界観“P.D.(Post Disaster”を舞台に展開されます。
物語は、地球と火星の間に根深く残る経済格差や権力構造、そして“子どもたちが大人に搾取される社会”を背景に展開されます。
主人公「三日月・オーガス」たちは過酷な環境の中で生き抜いてきた火星の少年兵たちであり、
彼らが所属する民間警備会社「CGS」は、やがて“鉄華団”という名前で自らの運命を切り開くことになります。
阿頼耶識(アラヤシキ)システムとは?
この世界での最大の特徴のひとつが、「阿頼耶識システム」の存在です。
これはパイロットの神経とモビルスーツ(MS)を直接つなげるシステムで、
高い反応速度や直感的な操作を可能にするものの、肉体へのリスクや社会的差別も伴う技術です。
少年たちの多くがこの手術を強制されるなど、“身体に代償を払って戦う”という描写が、本作の陰影を深くしています。
ギャラルホルンと支配構造
この世界を実質的に支配しているのが、地球の秩序維持を名目に武力を行使する強大な組織「ギャラルホルン」です。
表向きは正義の守護者のようにふるまいながらも、裏では既得権益の温存や腐敗、権力争いがはびこっており、
本作ではギャラルホルンの内部抗争や革命的な動きも描かれます。
また、火星などの辺境は地球圏の“下”とされ、経済的・社会的に搾取されており、
その不公平さが鉄華団をはじめとした“下層からの反逆”の原動力になっていきます。
厄祭戦とガンダム・フレームの遺産
『鉄血のオルフェンズ』の時代から300年以上前に起きた大戦「厄祭戦」によって文明は一度崩壊し、
現在使われている高性能モビルスーツの多くは、その戦争時代に開発されたもののリバースエンジニアリングです。
特に本作に登場する「ガンダム・フレーム」は、厄祭戦当時の最高傑作とされるMS群であり、
本編では「ガンダム・バルバトス」をはじめ、アスタロト・グシオン・キマリスなど様々なガンダムが登場します。
これらはすべて“72機存在した”とされる伝説の機体たちであり、物語を通して徐々にその姿が明らかになっていきます。
2. 物語のあらすじ(ネタバレなし)
本作『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は、
地球から遠く離れた火星の開拓民たちが“本当の自由”を手に入れるため、
巨大な勢力に抗いながら戦いを繰り広げていく物語です。
舞台となるのは、かつて「厄祭戦」と呼ばれる大戦によって荒廃し、
今なお格差と支配構造が根強く残る時代。
その中で、火星の警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」に所属する少年たちが、
ひとつの運命的な出会いをきっかけに、世界へと足を踏み出すことになります。
少年たちが起こす「反逆」と「再生」
物語の始まりは、火星の都市・クリュセ。
ある日、地球圏の代表的な政治家令嬢・クーデリア・藍那・バーンスタインが、
火星の独立運動を支援するためCGSへと身を預けます。
しかし、彼女の存在は大国ギャラルホルンの目に留まり、
CGSは突如襲撃を受けることに。
その混乱の中、少年兵たちは自分たちを「道具」としか見ていない大人たちに反旗を翻し、
自らの手で組織を乗っ取り、独立組織「鉄華団」を結成します。
リーダーはオルガ・イツカ、
そして彼の右腕として剣を振るうのが、寡黙で冷徹なパイロット三日月・オーガス。
彼らは火星の少年たちと共に、“運命を自分で選び取る”ための旅に出ます。
地球圏の複雑な政治構造と勢力関係
鉄華団の旅路は、単なる護衛任務にとどまらず、
やがて地球と火星をまたぐ巨大な権力闘争の渦に巻き込まれていきます。
火星の自治独立運動、地球の経済連盟「アーブラウ」、
宇宙の支配者を自任する「ギャラルホルン」、
さらには裏社会を牛耳る「テイワズ」など、さまざまな勢力の思惑が複雑に交錯。
その中で鉄華団は、しばしば“道具”として利用され、
時に誤った選択をしながらも、進むことをやめません。
人間関係と「居場所」の物語
鉄華団は、単なる軍隊でも会社でもありません。
彼らにとってそれは「家族であり、居場所そのもの」です。
仲間を思い、失い、怒りや悲しみを抱きながらも進んでいく少年たちの姿は、
戦争や社会の理不尽さだけでなく、“生きる意味”を私たちに問いかけてきます。
恋愛、友情、信頼、裏切り――
重厚なヒューマンドラマが静かに、しかし力強く積み重なっていく構成は、
これまでのガンダムシリーズとはひと味違った感触を残します。
3. 主な登場キャラクター紹介
『鉄血のオルフェンズ』は、少年たちの“絆”と“喪失”を描く群像劇です。
ここでは、物語の中心を担う鉄華団のメンバー、そして対峙するライバルたちを紹介します。
三日月・オーガス
本作の主人公。通称「ミカ」。
鉄華団のエースパイロットであり、ガンダム・バルバトスの操縦者。
寡黙で感情をあまり表に出さず、指示を出されたことは迷いなく実行する“兵士としての純度”が非常に高い少年。
幼い頃からオルガ・イツカと行動を共にし、彼の夢を支えることを第一にしている。
3度にもわたる阿頼耶識システムの手術による驚異的な反応速度で数々の戦果を挙げるが、その代償もまた重い。
オルガ・イツカ
鉄華団の実質的なリーダー。三日月からは絶対的な信頼を寄せられている青年。
仲間思いで面倒見がよく、カリスマ性と統率力を兼ね備えているが、
その裏には、仲間の期待に応えねばならないという強いプレッシャーを抱えている。
自らの「夢」に向かって突き進む姿は多くの少年たちの道しるべとなるが、それが過酷な運命を招くことも。
クーデリア・藍那・バーンスタイン
アーブラウ代表の令嬢であり、火星独立運動の象徴として鉄華団と共に行動する少女。
育ちの良さと理想主義が目立つが、旅を通して現実と向き合い、自分の力で社会を変えようと成長していく。
やがて鉄華団の仲間たちと深い絆を築き、“戦わずして世界を変える”ための存在となっていく。
昭弘・アルトランド
鉄華団のサブパイロットで、厳つい外見に反して仲間想いな性格の持ち主。
当初は寡黙で無骨な人物として描かれるが、弟のことや仲間への思いを通じて内面の優しさがにじみ出る。
グシオンリベイクなど重装型MSを扱う“頼れる兄貴分”として存在感を放つ。
ユージン・セブンスターク
鉄華団の初期メンバーで、オルガの加入前や不在時には組織を指揮する青年。
やや粗暴で衝動的なところもあるが、根は仲間思いで責任感が強く、
時に三日月や昭弘にも意見をぶつけるなど、信念のある行動が多い。
物語が進むにつれて“参謀”としての立場を確立していく。
マクギリス・ファリド
ギャラルホルン所属の若きエリート士官。仮面をつけた「モンターク」という偽名で鉄華団と接触することも。
腐敗したギャラルホルンを内部から変えるために動いており、
鉄華団にとっては“協力者”でもあり“利用者”でもある。
その思想と行動は、後半の物語に大きな波紋を投げかける。
ガエリオ・ボードウィン
マクギリスの親友で、ギャラルホルンの名門出身。
温厚で人間味のある性格であり、マクギリスとは対照的な価値観を持っている。
とある事件をきっかけに物語の後半では新たな姿で登場し、鉄華団やマクギリスとの因縁に関わっていく。
ジュリエッタ・ジュリス
ギャラルホルンの若き女性パイロット。
ガンダムタイプと戦える数少ないエースで、主に後半の戦いで鉄華団と何度も衝突する。
信念を持って戦う一方で、ガエリオとの関係性や過去の描写など、人間的な成長も描かれている。
4. 代表モビルスーツ紹介
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の大きな魅力のひとつが、
鉄と油の匂いを感じさせるような重量感あるMS戦と、伝説級のフレーム構造にあります。
本作に登場するモビルスーツ(MS)は、かつての大戦「厄祭戦(やくさいせん)」で運用された兵器群の再利用が多く、
その中でもとりわけ貴重とされるのが“ガンダム・フレーム”をベースとしたMSです。
以下では、その中でも特に物語に深く関わる機体を中心にご紹介します。
ガンダム・バルバトス
鉄華団の象徴的存在ともいえる主役機。
三日月・オーガスが搭乗し、阿頼耶識システムとの高い親和性によって圧倒的な戦闘能力を誇ります。
ストーリーの進行とともに「第4形態」→「ルプス」→「ルプスレクス」など形態を変化させ、
そのたびに機体構造もパワーアップ。接近戦特化の獣のような機体へと進化していきます。
主な形態
- 第4形態
- 厄祭戦時の資料を参考に外装が復元された、本来のバルバトスの姿。
重量バランスやリアクターが調整され、阿頼耶識のリミッターは限界まで外されたことで実質三日月しか操縦できなくなった。
- 厄祭戦時の資料を参考に外装が復元された、本来のバルバトスの姿。
- 第6形態
- 腰部にスラスターが追加された、地上での決戦仕様。
- ガンダム・バルバドスルプス
- 修復ができないほどの損傷をうけたバルバトスがオーバーホールされた姿。
反応速度や機動性の向上が行われたことで、より接近戦に特化した性能となった。
「ルプス」とはラテン語で「狼」という意味を持つ。
- 修復ができないほどの損傷をうけたバルバトスがオーバーホールされた姿。
- ガンダム・バルバドスルプスレクス
- 損傷したバルバトスルプスを再回収した姿。
よりバルバトスとの一体化が進んだ三日月にあわせて反応速度を極限まで高め、見た目もより獣のようなスタイルとなった。
「レクス」はラテン語で「王」を意味する。「ルプスレクス」で「狼の王」となる。
- 損傷したバルバトスルプスを再回収した姿。
ガンダム・グシオン/グシオンリベイク
かつて敵として登場した大型のガンダム・フレーム機「グシオン」を、
鉄華団が鹵獲・改修して再利用したのが「グシオンリベイク」。搭乗者は昭弘・アルトランド。
(「リベイク」とは「焼き直し」という意味)
初期の重装甲・高火力スタイルから、射撃と近接のバランスを重視した汎用機へと生まれ変わった姿は、
戦いと共に成長する鉄華団の姿とも重なります。
ガンダム・キマリス/キマリスヴィダール/バエル
ギャラルホルン側の象徴的なガンダム・フレーム機たち。
キマリスはガエリオが搭乗する騎士のような突撃型MS。のちに彼が別の姿で操る「キマリスヴィダール」は、
機体性能・武装・阿頼耶識制御すべてにおいて強化され、物語後半で鉄華団と激闘を繰り広げます。
一方、「バエル」はマクギリスが“正統な支配者”の象徴として持ち出す伝説の機体。
ギャラルホルン内外に与える象徴的な意味は大きく、戦場の空気を変える存在です。
ガンダム・フラウロス
かつて“流星号”の異名を持つ鉄華団のシノが搭乗する機体。
長距離砲撃に特化した珍しいガンダム・フレームであり、
遠距離からの狙撃や援護射撃を得意とする。鉄華団内では希少な砲撃支援機体。
ガンダム・アスタロト(※外伝『月鋼』より)
外伝作品『鉄血のオルフェンズ 月鋼』の主人公機。
本来の姿から大きくパーツを失い、左右非対称の独特な外観を持つガンダム・フレーム機。
主人公アルジ・フラメルが搭乗し、紆余曲折を経て「アスタロト・リナシメント」へと改修される。
本編と異なる地域・視点で展開される月鋼の中でも、その異彩を放つ機体デザインは必見です。
ヴィダール/レギンレイズ/その他
・ヴィダール:物語中盤に登場する仮面のエースパイロットが駆るMS。後に正体とともに「キマリス」との関係も明かされる。
・レギンレイズ:ギャラルホルンの最新量産機。量産機としては高性能で、ジュリエッタなどが搭乗。
・ランドマン・ロディ:鉄華団が多数運用する地上用の改修型ロディ。作業機らしい外観が特徴。
5. メディア展開ガイド
『鉄血のオルフェンズ』は、TVアニメ本編だけでなく、外伝コミックや小説、スピンオフ作品など多数のメディア展開がなされてきました。
ここでは本編とあわせて楽しみたい関連作品を、カテゴリごとにご紹介します。
5.1 アニメ本編
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第1期・第2期)
- 放送期間:2015年10月~2016年3月(第1期)
2016年10月~2017年4月(第2期) - 話数:全50話(25話+25話)
本作のメインストーリー。火星の少年兵たちが“鉄華団”を結成し、さまざまな勢力と衝突しながら成長していく姿を描く。
阿頼耶識システム、厄祭戦のMS、そして鉄華団の仲間たちとの絆が織りなす、シリーズ屈指の重厚な物語。
映像クオリティはもちろん、三日月とバルバトスによる近接戦闘の迫力も必見です。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(コミックス)
アニメ本編のコミカライズ作品。
無印がアニメ第1期、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 弐」がアニメ第2期に相当する。
5.2 外伝作品紹介
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼(げっこう)

TV本編と同じ「P.D.」の時代に、別の地域・別の勢力で展開されるスピンオフのコミックス。
ガンダムに家族と右腕を奪われた主人公「アルジ・ミラージ」が、復讐を果たすべくガンダム・アスタロトを駆る。
鉄華団とクーデリアが地球に向かって出発したころと同じタイミングからの、月周辺の宙域「ルナズドロップ」を中心に進行する。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント
テレビアニメ本編の第1期直後のストーリー。
金星の温室効果ガスを火星に送ることで、双方の環境整備が進められていた。
だが先に火星が発展していき、経済圏として見放されてしまった金星とその周辺コロニーが始まりの舞台となる。
すでにサービス終了となったゲームアプリ内の公式スピンオフ作品だったが、続きは新たなアニメーション作品として制作が決定しています。
また、過去に配信された全12話に新規カットが追加された特別編終版『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡-』が、2025年10月31日に劇場公開予定となっています。
6. 作品の魅力と評価ポイント
『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は、ガンダムシリーズの中でも異色かつ挑戦的な作風で、多くの視聴者に強烈な印象を残しました。
その魅力と評価されるポイントを、いくつかの観点からご紹介します。
6.1 少年兵たちの成長と“家族”の物語
本作最大のテーマは「家族ではない家族」の絆。
血のつながりのない少年たちが、同じ境遇の中で助け合い、励まし合いながら、
“生きる意味”と“居場所”を求めて戦っていく姿は、多くの視聴者の胸を打ちます。
その絆は甘くもなければ理想的でもありません。
現実の厳しさや非情さが容赦なく襲いかかる中で、それでも仲間を信じて進む彼らの選択は、
視聴後も深い余韻を残します。
6.2 阿頼耶識システムが描く“戦いの代償”
機体と神経を直結させる「阿頼耶識(アラヤシキ)」は、少年たちの強さの象徴であると同時に、
身体的・社会的に大きな“代償”を伴う技術でもあります。
戦うほどに深まる負荷、技術を使えることによる差別と偏見――
力の代償と、それを背負う覚悟が、戦闘の裏に常に影を落とします。
こうした「代償つきの成長」は、本作のリアリティと重厚さを支える要素のひとつです。
6.3 メカ描写のリアリティと迫力
鉄血のMS戦は、生身の格闘戦に近い重量感と凄惨さが魅力です。
装甲を鈍器で破壊するような近接戦、油と火花の散る描写、
戦場でのMSの“工具感”すら感じさせる泥臭さが、シリーズの中でも際立っています。
とりわけ、ガンダム・バルバトスによる戦闘は、
洗練された兵器というより“生存をかけた殺陣”として描かれており、印象的な名場面が多数存在します。
6.4 政治・経済・支配構造のリアルな描写
火星の植民地支配、地球経済圏の腐敗、そしてギャラルホルンによる“秩序”の独占など、
本作は単なる少年の冒険譚にとどまらず、現代社会にも通じる支配と格差の構造をリアルに描き出します。
「誰が決めたルールなのか?」「自分たちの生き方は誰のものか?」
そうした問いを物語の中に自然に織り込むことで、深みと現代性が加えられています。
6.5 スピンオフの充実と世界観の拡張
外伝作品『月鋼』やノベライズなども高評価を得ており、
本編では語られなかった“別の視点”“別の戦場”を通して世界観がより立体的に。
とくに『月鋼』は、復讐と喪失のドラマとして、
本編に負けず劣らず重厚で完成度の高い物語を展開しており、シリーズファンからの支持も厚いです。
7. おすすめ視聴・読書順
『鉄血のオルフェンズ』シリーズは、本編アニメを中心にさまざまなメディア展開がありますが、作品間の時系列は比較的明快です。
はじめて触れる方にもわかりやすいように、おすすめの視聴・読書順を紹介します。
7.1 初心者向け:まずはアニメ本編から
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(TVアニメ 第1期)
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(TVアニメ 第2期)
物語の全体像と主要キャラクター、ガンダム・フレームの世界観を理解するにはまず本編から入るのが王道です。
7.2 スピンオフ・外伝へ進む場合
- 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼(コミックス)
月鋼は本編と同時期の物語ですが、別の視点で進行するため、本編視聴後に読むと理解が深まります。
8. よくある質問(Q&A)
Q1. アニメ『鉄血のオルフェンズ』は何話まであるの?
A. 全50話(第1期:全25話、第2期:全25話)構成です。2023年現在、複数の配信サービスで視聴可能です。
一部では見放題に含まれずレンタルとなっている場合があります。視聴前に確認するようにしてください。
Q2. 『月鋼』の物語はアニメ本編とつながっているの?
A. 直接の登場人物の交差はありませんが、同じ「P.D.(Post Disaster)」という時代・世界観の中で起きた別の戦いを描いています。
本編と並行して進んだ“もうひとつの戦場”と捉えると良いでしょう。
Q3. ガンダム・バルバトスには何種類あるの?
A. 形態変更が多く、TVアニメだけでも以下のようなバリエーションがあります。
- 第1形態~第6形態
- バルバトスルプス
- バルバトスルプスレクス
それぞれ時期や戦術に応じて性能が変化しています。
Q4. 『鉄血のオルフェンズ』はどんな人におすすめ?
A. ガンダムシリーズを初めて観る方、重厚な群像劇が好きな方、
「成長・絆・理不尽との戦い」をテーマにした物語が好きな方に特におすすめです。
戦闘シーンも泥臭くて重みがあり、リアリティを重視する方には響く作品です。
『鉄血のオルフェンズ』は、少年たちの生き様と絆、そして抗いがたい現実を真正面から描いた、
ガンダムシリーズの中でも特に“心に残る”作品です。
血の通った登場人物たちが何を信じ、何を守り、そして何を失っていくのか。
その物語は、戦争やMSの描写以上に、視聴者の人生に静かに問いかけてきます。
本記事が、これから『鉄血のオルフェンズ』に触れる方にも、
すでに物語を知っている方にも、新たな発見や再考のきっかけとなれば幸いです。
鉄華団の足跡を、どうぞ心ゆくまでたどってみてください。