「機動戦士ガンダムUC」と「機動戦士ガンダムNT」は、『宇宙世紀ガンダム』シリーズの中でもとくに物語の核心に迫る、ファン必見の名作です。
本記事では、アニメ・映画・小説・コミック・公式設定資料など、ガンダムUCとNTのすべての関連メディアを網羅的に紹介します。
「どこから観るべき?」「原作小説とアニメの違いは?」といった疑問にも答えつつ、各作品の特徴や魅力を丁寧にまとめています。
宇宙世紀の奥深い世界観を、アニメや小説・資料集でじっくり堪能したい方は、ぜひ参考にしてください。
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1. 機動戦士ガンダムUCとは
「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」は、宇宙世紀シリーズの正統続編として制作された作品です。
原作は福井晴敏による小説で、後にアニメOVAやテレビシリーズとしても映像化され、多くのファンから高い評価を受けています。
物語の舞台は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から約3年後のU.C.0096。
新たな主人公バナージ・リンクスと、「ラプラスの箱」と呼ばれる宇宙世紀の歴史を揺るがす謎の存在を巡る壮大なドラマが展開されます。
ニュータイプの存在や地球連邦とネオ・ジオンの対立など、これまでの宇宙世紀シリーズで描かれてきたテーマを受け継ぎつつ、次世代の物語へとつながる重要なエピソードとなっています。
主な登場人物
- バナージ・リンクス
- 本作の主人公。
- オードリー・バーン
- 自身の素性を隠してコロニーに潜入する。
- フル・フロンタル
- シャア・アズナブルに似た雰囲気の男性。
- マリーダ・クルス
- ネオ・ジオン残党軍「袖付き」ガランシェール隊所属、クシャトリヤのパイロット。
- リディ・マーセナス
- 地球連邦軍のパイロット。機動戦士ガンダムUCにおけるもう一人の主人公。
主なモビルスーツ
- ユニコーンガンダム
- バンシィ(ユニコーンガンダム2号機)
- シナンジュ
- クシャトリヤ
本作は、重厚な人間ドラマと迫力あるMS戦、そして宇宙世紀の歴史に深く切り込むストーリー展開が最大の魅力です。
初めて宇宙世紀シリーズに触れる方にも分かりやすい一方、シリーズファンなら思わずうなる過去作とのつながりやオマージュも多数盛り込まれています。
2. 機動戦士ガンダムNTとは
「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」は、「ガンダムUC」の続編的な位置づけとなる劇場アニメ作品です。
本作は宇宙世紀0097年を舞台に、ニュータイプ研究の最前線で起こる新たな事件を描いています。
物語は、「ラプラス事変」終結から一年後。
地球連邦と袖付き(ネオ・ジオン残党)の対立が続くなか、「フェネクス」と呼ばれる謎のモビルスーツを巡り、主人公たちが新たな戦いに巻き込まれていきます。
本作では“ニュータイプ神話の終焉”をテーマに、かつての友と敵、そして人類の可能性を問うドラマが繰り広げられます。
主な登場人物
- ヨナ・バシュタ
- 本作の主人公の一人。
- ミシェル・ルオ
- 主人公の一人で、ヨナの幼馴染。
- リタ・ベルナル
- ミシェルと同じくヨナの幼馴染。
主人公の一人ではあるが、物語開始時点では生死不明とされている。
- ミシェルと同じくヨナの幼馴染。
- ゾルタン・アッカネン
- ジオン共和国大尉。シナンジュ・スタインに搭乗する。
主なモビルスーツ
- ナラティブガンダム
- ユニコーンガンダム3号機 フェネクス
- シナンジュ・スタイン
「ガンダムNT」は、「UC」から続く宇宙世紀の物語をさらに深く掘り下げる作品として、
宇宙世紀シリーズの“過去”と“未来”をつなぐ重要なエピソードになっています。
人の心とニュータイプというテーマがより哲学的に描かれ、ガンダムシリーズならではの奥深さと新しい衝撃を与えてくれる一作です。
4. 映像作品ガイド
4.1 機動戦士ガンダムUC
「機動戦士ガンダムUC」は、全7話のOVA(オリジナルビデオアニメーション)シリーズとして2010年から2014年にかけて公開されました。
高い映像クオリティと重厚なストーリー展開で、ガンダムファンのみならず多くのアニメファンからも支持を集めています。
ストーリーは小説版をベースに構成されており、アニメならではの演出や新規カットも多数。
各エピソードごとに劇場公開も行われ、後に全話を再編集したテレビシリーズ「機動戦士ガンダムUC RE:0096」としても放送されました。
OVA版:全7話

テレビ放送版(RE:0096):全22話

見どころ
- 迫力あるMS戦と緻密なメカ描写
- 宇宙世紀の歴史や過去作とのつながりを深く感じられるストーリー
- 主人公バナージとオードリー、フル・フロンタルを中心とした人間ドラマ
映像作品ならではのスケール感と、美麗な作画が印象的な作品です。
4.2 機動戦士ガンダムNT

「機動戦士ガンダムNT」は、2018年に劇場公開された長編アニメーション映画です。
ガンダムUCの後日譚にあたり、宇宙世紀0097年を舞台に、新たな主人公たちが“フェネクス”を巡る事件へと巻き込まれていきます。
劇場公開後は、Blu-rayや各種配信サービスで視聴できるようになりました。
見どころ
- 映画ならではのテンポの良い展開と迫力ある戦闘シーン
- 「ニュータイプとは何か」を問い直すテーマ性
- 過去のガンダムシリーズとつながる新たなエピソード
「ガンダムUC」を視聴済みの方はもちろん、宇宙世紀ガンダムに初めて触れる方にもおすすめの作品です。
5. 小説・コミックガイド
5.1 小説
機動戦士ガンダムUC

原作・福井晴敏による全10巻の小説シリーズ+短編集の「不死鳥狩り」。
アニメ版の基礎となったストーリーでありながら、小説独自の描写やキャラクターの心情、宇宙世紀の背景描写がより丁寧に掘り下げられています。
映像作品で省略された細かなエピソードや、登場人物の内面描写をじっくり味わいたい方におすすめです。
機動戦士ガンダムNT

劇場アニメ「ガンダムNT」の脚本をもとに、福井晴敏が自ら執筆したノベライズ作品。
映画では描ききれなかったキャラクターの心情や、物語の背景設定がより詳しく補完されています。
ガンダムNTの世界観をじっくり味わいたい方はぜひ手に取ってみてください。
5.2 コミック
機動戦士ガンダムUC バンデシネ

小説版を原作としたコミカライズ作品。
アニメや小説とはまた違ったアプローチでストーリーが展開され、キャラクターの表情や戦闘シーンもマンガならではの迫力で描かれています。
映像作品を見たあとに読むことで、ストーリーの理解やキャラクターへの愛着がより深まります。
機動戦士ガンダムUC テスタメント

搭乗するモビルスーツに着目して活躍を描くメカニカルコミックス。
機動戦士ガンダムUC 星月の欠片

地球連邦軍側の機体やパイロットについてのサイドストーリー。
機動戦士ガンダムUC MSV 楔

シルヴァ・バレトやEWACジェガンなど、本編にも登場したモビルスーツについてのストーリーを読み切り形式で紹介。
機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男

「機動戦士ガンダム」から「逆襲のシャア」までのストーリーを、ブライト・ノアの視点で振り返る。
「機動戦士ガンダムUC」の前日譚にも当たる物語。
機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ

機動戦士ガンダムUCの時代を舞台に繰り広げられる外伝作品。
「デルタプラス」の発展期「ガンダムデルタカイ」を巡るストーリー。
機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン

独立した物語だが、前作「機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ」の登場人物なども一部登場する。
機動戦士ガンダムUC episode EX「百年の孤独」・episode EX2「獅子の帰還」

アニメ版の機動戦士ガンダムUCを保管する内容となっている。
episode EXは宇宙世紀における人類の戦いの歴史について、EX2はUCとNTをつなぐ物語が描かれている。
機動戦士ガンダムUC4コマ
機動戦士ガンダムUCの登場人物たちが繰り広げるギャグマンガ。
※各タイトルの詳細や入手方法については、公式サイトや書店情報をご確認ください。
6. まとめ・おすすめ視聴/読書順
「機動戦士ガンダムUC」と「機動戦士ガンダムNT」は、どちらも宇宙世紀ガンダムの物語を深く掘り下げる重要な作品です。
それぞれのメディアごとに魅力がありますが、どこから手を付ければいいか迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、おすすめの視聴・読書順をいくつかご提案します。
まだ機動戦士ガンダムUCに触れたことがない方
- アニメ(OVA版またはテレビ版「機動戦士ガンダムUC」)からスタート
- 映像で世界観やキャラクターを把握しやすく、ストーリーの全体像がつかみやすいです。
- OVA版は配信しているサービスが少ない傾向にあるので、テレビ版を視聴するのがおすすめです。
- 続いて「機動戦士ガンダムNT(劇場版)」を視聴
- UCで描かれた出来事の「その後」を知ることができ、物語の余韻や発展を楽しめます。
- 興味が湧いたら小説・コミックへ進む
- 小説版やコミック版では、アニメで描ききれなかった詳細な描写や人物の心情をより深く知ることができます。
すでにアニメを視聴済みの方
- 小説版やコミック版の「機動戦士ガンダムUC」を読むことで、映像作品との差異や新たな発見があります。
- 「ガンダムNT」のノベライズや、関連コミック・スピンオフを読むことで、宇宙世紀の物語をより広く、深く楽しむことができます。
より深く世界観を楽しみたい方
- スピンオフコミックや外伝作品に手を伸ばせば、UCやNTの世界を別の視点から味わえます。
おすすめの視聴・読書パターンまとめ
- UC(アニメ) → NT(映画) → 小説・コミック(UC/NT) → 外伝作品
- まずはアニメで全体像を、気になる部分は小説や資料集で深掘りするのがおすすめです。
自分に合ったスタイルで、宇宙世紀の壮大な物語をぜひ堪能してください。
7. よくある質問(Q&A・豆知識)
Q1. ガンダムUCとガンダムNTはどんな関係性がありますか?
A.
「機動戦士ガンダムNT」は、「機動戦士ガンダムUC」の直接的な続編です。
時系列ではUC(U.C.0096)の一年後(U.C.0097)がNTの舞台となり、UCで明かされた“ラプラスの箱”を巡る事件の「その後」を描いています。
両作とも宇宙世紀の歴史や“ニュータイプ”というテーマをさらに深く掘り下げる物語となっています。
Q2. UC・NTは他のガンダム作品を知らなくても楽しめますか?
A.
主要な物語はUCとNTだけでも十分に楽しめますが、
過去の宇宙世紀シリーズ(初代ガンダム、Zガンダム、逆襲のシャアなど)を知っていると、より深くストーリーやキャラクターの背景を理解できます。
ただし、初めての方でもストーリーは分かりやすく構成されているため、入門作品としてもおすすめです。
Q3. 「機動戦士ガンダムUC」にはどのような映像版がありますか?
A.
主に「OVA版(全7話)」と「テレビ放送版(RE:0096・全22話)」の2種類があります。
内容は基本的に同じですが、テレビ版は再編集・追加カット・オープニング/エンディングが新規収録されています。
どちらを選んでも物語の大筋は変わりませんので、好みに応じて視聴してください。
Q4. 小説・アニメ・コミックでストーリーは違いますか?
A.
大筋は共通ですが、
- 小説はキャラクターの心情や世界観の掘り下げがより詳細
- アニメは映像・音楽による迫力の演出
- コミックは独自のアレンジや解釈が加えられる場合あり
それぞれメディアごとに異なる魅力や追加エピソードがあります。すべて体験することで理解がより深まります。
Q5. ニュータイプや「ラプラスの箱」って何?
A.
ニュータイプとは、宇宙世紀シリーズにおける人類の“進化した存在”を指す用語で、感覚や認知が常人より鋭く、作中では主にモビルスーツのパイロットとして活躍します。
ラプラスの箱はUCの物語の中心となる謎の存在で、宇宙世紀の成立に関わる重大な秘密を秘めています。
ニュータイプの意味についても関係してくるので、詳細はぜひ作品内で確かめてみてください。
Q6. どのメディアから手を付けるのが一番おすすめですか?
A.
映像作品(OVAまたはテレビ版)から始めると物語の流れが分かりやすく、その後で小説やコミック、設定資料集を読むことで、ストーリーやキャラクターへの理解が深まります。
まずは気になったメディアから気軽に手に取ってみてください。
ガンダムUCとNTを通して広がる宇宙世紀の世界。
アニメや小説、コミック、そして設定資料など、さまざまな角度からその魅力を味わっていただけたら幸いです。
新たな物語との出会いが、皆さまのガンダム体験をより豊かなものにしてくれることを願っています。